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ドラムの不規則なリズムが不気味に響くBGMって、なぜあんなにゾクッとするんでしょう。『ジョジョの奇妙な冒険』のディオ戦とか、『チェンソーマン』のデンジ変身シーンとか、敵キャラの圧倒的存在感を音で表現する天才的なセンスがあります。
特に効果音としての金属音の多用が特徴的で、鎖の軋む音や刃物が擦れ合う甲高い音が、危機感を倍増させます。音響監督のこだわりが光る部分で、同じ効果音でも微妙なタイミングのずらし方で印象が全く変わってくるんです。
最近の作品だと、『呪術廻戦』の領域展開シーンのBGMが秀逸でした。伝統的な和楽器を歪ませたような音色と、現代的な電子音の融合が、異質な空間の広がりを表現しています。
三味線の弦をはじく音をスローにしたり、尺八の息継ぎを強調したり、日本の音響文化を再解釈したアプローチが新鮮です。こうした音のディテールが、キャラクターの特殊能力の重みを引き立てている気がします。
クラシック音楽の引用も『気圧』演出の定番ですね。『ベルセルク』のグリフィス登場時に流れる『GATS』のテーマは、教会音楽を思わせる荘厳なコーラスが不気味さを増幅させます。
美しい旋律と不吉な内容のコントラストが、かえって恐怖心をあおるんです。オルゴール調のアレンジや、子供の歌声を遅らせた処理など、無邪気さを逆手に取った音響表現も効果的です。
アニメで『気圧される』シーンを演出する音響には独特の緊張感がありますね。
低くうなるようなベース音や不協和音が徐々に高まっていくパターンが多いです。『進撃の巨人』で使われるような重厚なオーケストラ曲は、登場人物の絶望感を増幅させます。特にチェロのグリッサンドやティンパニの連打は、視聴者の鼓膜に直接響くような圧迫感を与えます。
逆に無音を効果的に使う作品もあり、『東京喰種』の喰種登場シーンでは、突然の静寂が不気味な雰囲気を作り出しています。音のオンオフのコントラストが心理的圧迫を生むんですね。
アニメサウンドトラックの面白いところは、『気圧』を表現するために現実には存在しない音を合成している点です。『攻殻機動隊』の電子音や、『エヴァンゲリオン』の謎の唸り声みたいな、人工的に作られた不気味なサウンドスケープ。
こうした音は視聴者の無意識に働きかけ、生理的な不快感を喚起します。低周波を意識的に混ぜる手法もあって、体に直接響くような感覚を再現しているんです。音程が不安定に揺れるコーラスや、突然の高音域のフレーズが、精神的な不安定さを表現するのに効果的です。