「病 膏肓に入る」という表現、日本語でもかなり特殊なニュアンスを持っていますよね。これを英語に訳すとなると、単純な直訳では伝わらない深みがある。
例えば「beyond cure」や「incurably ill」といった表現が近いかもしれませんが、どちらも医学的なニュアンスが強すぎる。中国の故事由来のこの言葉には「もはや手遅れ」という諦観や、ある種の運命を受け入れる美学が含まれている。『鋼の錬金術師』でホーエンハイムが語る「等価交換の法則」のように、不可逆な状態を表現するのに「The point of no return」なんて言い回しも使えそう。
文学作品なら「past all healing」(シェイクスピアの『マクベス』で使われる表現)が詩的でしっくりくる気がします。ただ、現代の日常会話で使うなら「too far gone」が最も自然かな。状況に応じて使い分ける必要がありそうですね。