『源氏物語』を読んでいて初めてこの言葉の奥深さに気付かされました。登場人物の容姿を『見目麗しい』と表現する箇所がいくつもあるのですが、単なる美しさを超えた、その人の品格まで感じさせる重みがあります。
古典文学の世界では、『見目』は単なる外見の描写ではなく、その人物の社会的立場や内面性までも暗示する重要な要素でした。例えば『見目恥ずかしい』という表現には、外見的な問題というより、身分
不相応な振る舞いに対する批判的なニュアンスが込められています。現代語に訳すとニュアンスが失われがちなので、原文で味わうのがおすすめです。
こうした言葉の背景にある文化的な文脈を考えると、ただの古語として片付けるにはあまりにもったいない豊かさがありますね。