俺は英語圏ドラマや海外ゲームの日本語版を頻繁に比較することがあるが、英語の“Take back those words”や“Retract that statement”といったニュアンスは日本語で多様な言い回しに変換される。例えば『ゲーム・オブ・スローンズ』のような政治的駆け引きが多い作品だと、台詞は状況に合わせて攻撃的にも冷淡にも訳されるため、同じ原文から複数の日本語表現が派生することがある。だから『取り消せよ今の言葉』がどこかの翻訳チームの選択で生まれ、ネットで独り歩きしている可能性は十分にあると感じる。
字幕の尺や視覚的な読みやすさを優先すると、英語の短くパンチのある表現が一番使いやすい場面が多いです。
僕は字幕作業でよく感情の強さを伝えるために"Take that back!"を選びます。短くてインパクトがあり、怒りや驚きといった瞬間のリアクションを十分に表現できます。キャラクターが相手に即座に取り消しを要求する場面では、この一言だけで十分な場合がほとんどです。
ただし、場面のフォーマルさや語り手のキャラによっては語調を変えたほうがいいこともあります。命令というより抗議を丁寧に聞かせたいなら別の表現を検討しますが、字幕としては"Take that back!"が一番直球で使いやすいと感じます。