海外アーティストにもファンはいて、フランスのシンガーソングライター・クリストフ・マエが『Dancing All Night』として英語詞でリメイクしてる。シャンソン風のアレンジが妙にマッチして、パリのカフェで流れてそうな雰囲気に仕上がってた。言語が変わると曲の印象がガラリと変わるから、カバーの可能性って本当に無限だなって思う。
カバー曲の歌い手を割り出すのは、ちょっとした推理ゲームみたいで楽しい。まず音源そのものをよく聴いて、歌い手の声質や言い回し、息づかい、ビブラートの癖を手掛かりにする。僕は耳でだいたいの年齢層や性別、得意な発声スタイルが分かることが多いから、そこから候補を絞っていく。次にやるのは配信先のメタデータ確認で、音源の説明欄、アップロード者のプロフィール、公開日やタグ、使用楽器の記載など、制作側が残す小さな痕跡を丹念に拾う作業だ。コメント欄にはしばしば「○○さんのカバーだよ」みたいな親切な情報があるから侮れない。
もうひとつ具体的に挙げると、シングルのカバーで有名な例として' I Will Always Love You'がある。元はドリー・パートンの曲だけど、アレンジや歌唱で誰が歌っているか一聴で分かることがある。高音の伸び方やシャウトの入り方、後ろで鳴っているオーケストレーションの特徴を手掛かりに、ウェブ上でライヴ映像や公式音源と照合して判別するのが僕の常套手段だ。最終手段としては、Shazam等の音楽認識アプリや、音源のサンプルを逆検索するサービスを使えば、正確に歌い手を突き止められることが多い。こうして一曲ずつ当てていくのが、個人的には何より面白いんだ。