子供のころからあの独特な踊りと衣装に目を奪われていて、今でもあのビジュアルを思い出すだけでワクワクします。実際のところ、
エスメラルダのキャラクターデザインはマーク・ヘン(Mark Henn)が担当しました。彼は女性キャラクターを繊細に動かすことで知られていて、柔らかいラインと表情の豊かさでエスメラルダを生き生きと描き出しています。
制作現場での話を聞くと、デザインは単に外見を決めるだけではなく、動きや感情表現と一体になって決まっていったそうです。私はそのプロセスが好きで、ヘンの手法は「表情で語らせる」アプローチが徹底されていると感じます。結果として、見た目の美しさだけでなくキャラクターの内面が伝わるデザインになっています。
アニメーション全体のトーンや他のキャラクターとの対比も考慮されたデザインだったので、舞台装置や色彩と相まって強い印象を残しました。昔からアニメーションのキャラ造形に惹かれてきた自分には、ヘンの仕事は教科書のような存在です。