Ryan Goslingの『Drive』での無口なドライバー役は、台詞が少ないのに存在感が圧倒的だった。あの沈黙の中に込められた感情の揺れは、ニヒルさの極致だと思う。
『デスノート』の夜神月も計算高いニヒリストとして描かれているが、彼は常に目的のために動く合理主義者という点で、また違った種類の冷たさを表現している。台詞回しの鋭さと微表情の使い分けが、あの役の深みを作り出していた。
リアルな俳優だと、『ブレードランナー2049』でのハリソン・フォードの演技も忘れがたい。長年の孤独を背負ったデッカードは、最低限の動きで最大の情感を伝えていた。