音楽が叶わない恋の切なさを表現するとき、その旋律は言葉を超えた深みで胸を打つ。『君の名は。』の『なんでもないや』は、時間と距離を越えた想いがピアノの優しい調べに乗って広がる。RADWIMPSの歌声が、出会いと別れの儚さを包み込むように響き渡る。
あるいは『秒速5センチメートル』の『One more time, One more chance』も忘れがたい。山崎まさよしの渋い声が、過ぎ去った時間と取り戻せない瞬間への未練を歌い上げる。電車のドアが閉まる音と共に終わる曲の余韻が、観る者の胸に長く残る。
ゲーム『ファイナルファンタジーX』の『Suteki da ne』も、叶わぬ愛をテーマにした名曲だ。穏やかな波の音から始まるこの曲は、ビサイド島の美しい夕焼けと共に、ユウナとティーダの儚い運命を浮かび上がらせる。旋律が盛り上がるにつれ、押し寄せる感情の波が止めどなく溢れ出す。