覆面ディーヴァの俺は最愛の我が子に子守歌を唄いたい

覆面ディーヴァの俺は最愛の我が子に子守歌を唄いたい

last updateHuling Na-update : 2025-07-10
By:  伊藤あまねKumpleto
Language: Japanese
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二〇××年、環境の劣悪化により惑星全土を人工管理下に置いた地球の日本・東京。  そこで唯人(ゆいと)は世界的覆面歌手・ディーヴァとして活躍していた。 天涯孤独の身の上から、自分と愛し合っている恋人の朋拓(ともひろ)との血を分けた家族を持つことに憧れている。そのためであれば、政府が推し進める「コウノトリプロジェクト」と呼ばれる、進化した医学技術の治療により男性でありながらも妊娠・出産することを決意する。  しかし朋拓はプロジェクトに反対で協力が得られそうになく、それでも我が子を望む唯人は朋拓に事実を隠したまま治療を続け妊娠可能期に入るも、思わぬ形で治療のことが知られ――

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Kabanata 1

*プロローグ

 “――おねむりよい子 あまいミルクに つつまれて

    おねむりよい子 あったか毛布に くるまれて

    よいゆめを よいあすを おねむり おねむり――”

 俺がこの世に生まれて二十一年、誰かにやさしく抱き上げられた記憶も、そんな歌を唄われた憶えもないのに、その歌声だけが耳に残っている。記憶の隅にしがみつくように大人になったいまもなお、眠れない夜に不意に脳内で流れ出す。

 |独島唯人《ひとりじまゆいと》という名の他に俺が持っていたのは、この子守歌とそれをつむぐ歌声だけ。

 生き抜いてくるために歌い続けてきた俺は、この歌声に支えられひとりで生きてきて、いま、世界で知らない者はいないほどの“|歌姫《ディーヴァ》”だ。

 俺の歌声で手に入らない物はない――そう思ってもいたし、実際そうだった。

 でもひとつだけ、どうしても焦がれてやまないものがある。それは、血をわけた家族、肉親だ。それも、心から愛し愛される相手と結ばれた上での肉親――我が子。

 それを手に入れられるならどんなことだってする、いくらでも払う……そう、思ってすらいた。叶わない可能性しかないのがわかりきっていたからだ。

 だから、俺の前に差し出されたあの奇跡のようなチャンスをつかみ取るために、俺はあのプロジェクトの中の治療に命を懸けることを決めたんだ。

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