あの静かな絶望感が胸に残る作品に惹かれるなら、まず挙げたいのが『魔法少女まどか☆マギカ』だ。表面的には魔法少女もののフォーマットを踏襲しながら、登場人物たちの選択と犠牲が物語の軸になっていくところが、
サクリファイス的な重みと直結している。心が削られるような展開と後味の重さを求めている人には強く勧めたい。
あと、倫理的ジレンマや理想と現実の狭間での決断に興味があるなら『Fate/Zero』も刺さる。英雄たちの栄光と破滅、そのために払われる代償が幾重にも描かれていて、誰かを救うために何を失っても良いのかを考えさせられる。
ゲーム寄りの語り口が好みなら『ニーア レプリカント』を挙げる。物語構成やエンディングの多重性が、犠牲というテーマをプレイヤー自身の行動に直結させる設計になっており、感情的な衝撃が長く尾を引く。どれも救いと絶望が混ざった読後・視聴後感を残す作品で、サクリファイスファンにとっては補完的な体験になるはずだ。