面白い視点の作品を見つけましたよ。'NARUTO -ナルト-'のデイダラを、若き日のゴッホのような存在として描いたものです。爆発芸術へのこだわりを「誰にも理解されない美」への執念と解釈し、彼が暁の制服を着る前に出会った
詩人との交流を軸に据えています。夜毎に繰り返される美学論争の中で、二人の関係は次第に危険な親密さを増していくのですが、最後に彼女が「あなたの芸術はあまりにも儚い」と告げる場面がたまりません。このセリフが、後の「芸術は爆発だ」という信念にどう繋がったかを想像させる余白が絶妙でした。オリジナルキャラを使いながらも原作のテーマを深化させる手腕に感心します。