世間ではよく混同されがちなニートとフリーターの違いについて、特に就職意欲に焦点を当てて考えてみたい。
ニートとは『Not in Education, Employment or Training』の略で、文字通り学業・仕事・職業訓練のいずれにも従事していない状態を指す。彼らは就職活動そのものに消極的で、社会参加への意欲が薄い傾向がある。例えば『NHKにようこそ!』の佐藤達広のようなキャラクターが典型的で、自宅に引きこもりがちな生活スタイルが特徴だ。
一方フリーターはアルバイトやパートで生計を立てている。『働く意志』はあるが、正規雇用を目指さない点が異なる。『フリーター、家を買う。』の主人公のように、将来設計が曖昧なまま現状維持を選ぶケースも少なくない。就職意欲そのものはある程度保たれているが、安定より自由を優先する価値観が背景にある。
この違いを理解する鍵は、『社会との接点をどう捉えているか』にある。ニートが外界との関わりを最小限にしようとするのに対し、フリーターは一定の労働を通じて社会と繋がりを保とうとする。就職意欲の有無というより、社会参加のスタイルの違いと言えるだろう。
モラトリアム人間とニートの違いを考える時に、まず注目したいのはその心理状態の違いだ。前者は進路や将来について迷いながらも、何らかの形で社会との接点を保っていることが多い。大学院に通ったり、アルバイトをしながら自分探しをしているようなイメージ。
一方、ニートは文字通り『Not in Education, Employment or Training』で、社会参加から完全に距離を置いている状態。友達と会うのも億劫で、昼夜逆転の生活を送っているケースも少なくない。モラトリアムが通過儀礼的な要素を含むのに対し、ニートはより深刻な社会問題として捉えられることが多いんだ。