友人に勧められて耳にした一曲が、今でもライブで一番聴きたくなるものだ。
歌のタイトルは「星屑のセレナーデ」。この曲は『セレスティアル・クロニクル』で
ルチアがソロを務めたナンバーで、まずストリングスのイントロが空間を一気に広げるところに心を掴まれる。ルチアの声の透明感と伸びやかなロングトーンが、サビで一気に感情を爆発させるアレンジと相性が良く、歌詞の中の“小さな灯”や“選ぶ強さ”といったフレーズが物語性を強く感じさせる。
個人的にはライブの生歌との相性も良く、フェイクや息遣いが加わると原曲以上に刺さる瞬間がある。バラード寄りのパートと盛り上がるパートの緩急が明確で、ルチアのキャラクター像—弱さと強さが同居する—を音楽で体現している名曲だと今でも思っている。