最後に見るのは画質や編集の痕跡です。原語版(raw)は時にスキャンのノイズや湾曲が残ります。原語版(raw)はページ端に日本の出版情報(出版社ロゴやISBN)が残ります。公式翻訳版はきれいにトリミングされます。公式翻訳版は出版情報が翻訳版に差し替えられます。翻訳版にはあとがきや翻訳者コメントや版権表記が付くことがあります。翻訳版の有無で判別できます。ファン翻訳はページに「scanlation by ○○」というクレジットや翻訳ノート(TN)が挿入されます。ファン翻訳のクレジットがあるかどうかも判断材料になります。 細かい癖は見逃さない。ギャグや語呂合わせ、文化ネタのやり方で違いが出る。raw では元のまま、翻訳版では置き換えや脚色が入る。たとえば祭りや食べ物の名前、季節の言い方は翻訳者の判断がはっきり出るところだ。最後に、文字の言語、効果音の扱い、敬称や名前の書き方、画質と版権表記、翻訳ノートやクレジットの有無――このチェックリストでだいぶ見分けがつく。私はまず表紙近くの小さな文字(版権表記や翻訳者クレジット)を見て、次に数ページめくって効果音や敬称の書き方を見るのが習慣だ。これで原文の“匂い”を楽しむか、ローカライズされた読み味を楽しむか、自分の好みで選べるはずだ。