ふと立ち止まって物語の設計図を眺めると、続編で描かれる
わざわいの解決策は伏線と登場人物の成長が鍵になると感じる。
僕が注目するのは、作者が初期に撒いた小さな手掛かりだ。世界観のルール、繰り返されるモチーフ、語られた伝承──それらが最終局面でどう回収されるかを読むことで、かなり具体的な予測が立つ。例えば'進撃の巨人'のように、力の源泉や歴史の真実が少しずつ明かされる作品では、「なぜ起きたのか」と「どう終わらせるか」は表裏一体で繋がっていることが多い。だから原因論的に考えると、解決策は単なる破壊ではなく、認識の転換や既存の力関係の書き換えになることが多いと思う。
結末の情緒的な納得感も見逃せない要素だ。読者や視聴者の感情に応えるために、登場人物の選択が最終的なカタルシスを生むように構成される。だから僕は、単純な兵器や魔法のアップグレードよりも、キャラクターの和解や自己犠牲、あるいは旧体制の暴露といった、人間関係の変化に注目して解決策を予想する。そういう観点で続きを追うと、思いがけない整合性に気づけることが多いんだ。