大嫌いな公爵閣下との婚約を解消するつもりだったのですが、何故かペットにされています

大嫌いな公爵閣下との婚約を解消するつもりだったのですが、何故かペットにされています

last updateÚltima actualización : 2025-07-14
Por:  黒兎みかづきCompletado
Idioma: Japanese
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伯爵令嬢クレアに縁談が持ち上がった。お相手はルクス・ミレトス公爵、恋人を取っ替え引っ替え、女を泣かせてばかりと噂の貴公子。政略結婚の覚悟はあれどせめて誠実な相手と結ばれたい。クレアは婚約解消を目指して公爵家に潜入する。相手の弱みを握って脅してでも解消してやるつもりだった。彼女の武器はリスに変身する秘密の魔法である。ところがリスの姿で見た公爵の素顔は、噂とは全く違うもので――?

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Capítulo 1

01話 冷たい春

「俺が今後、きみを愛することはない」

 初夜の寝室で、私の夫となったルクス・ミレトス公爵は言った。

 明かりの少ない室内で、彼の綺麗な金の髪と深緑の瞳が鈍く光っている。

「この結婚は、政治バランスを重んじただけの政略結婚。必要なのは利害と縁故。愛や情ではない」

 本来であればとても冷酷な宣言だと思う。

 けれど私は答える。微笑みさえ浮かべて。

「ええ、分かっております。どうぞ、貴方のお心のままに」

 どうしてこんなことになったのか。

 夫が去った寝室で一人、私は数ヶ月前、まだ冬だった頃の出来事を思い出していた――

 ミレトス公爵との婚約が決まった。

 そう告げられたときの私の気持ちは「冗談じゃない!」だった。

 私は伯爵家の次女クレア。十七歳。両親から冷遇されている……というほどではないが、あまり手もお金もかけられずに育った。

 だから私はどこの家に嫁いでも生きていけるように、領地経営の勉強をがんばってきた。華やかな社交の場は誰もがやりたがるが、地味で苦労の多い領地の運営は嫌う奥様や令嬢が多い。

 その点に目をつけて、自分の価値を高めるために努力してきたつもりだ。

「ミレトス公爵のどこが不満なんだい。王家との血縁も濃い高貴なお方で、公爵位にふさわしい財産の持ち主でもある。年齢も十九歳と、お前と近い。伯爵家の我が家にとってこの上ない良縁だろう」

 私の表情を見て父が言う。私は言い返した。

「不満ですとも。公爵といえば、女たらしで有名な人ではないですか。いつも違うご婦人を侍らせて、泣かせた人数は山ほどです。そりゃあ私は、どこに嫁いでもやっていけるように覚悟していました。でもそれは、夫となる人と信頼を築けての話です! 誠実さのかけらもない人とパートナーになるなんて、考えられない!」

 私はいとこのレナの話を思い出した。彼女も公爵に遊ばれて捨てられた女性の一人。

『甘い言葉をささやくばかりで、何も責任は取ってくださらないのよ!』と泣いていたっけ。

 レナと私はそんなに仲がいいわけじゃないが、その話を聞いたときは心から同情したものだ。

 まだある。

 私が夜会に出たとき、ミレトス公爵の姿を何度か見かけた。するとそのたびに違う女性を連れていたのだ。

 表面上は丁重に扱っているように見えたが、実際はどうだ。アクセサリーのように女性を取っ替え引っ替えなんて、とんでもない。

 その後、私と両親は実に不毛な言い争いをして、決着がつかないまま終わってしまった。

 このままでは間違いなく婚約が進んでしまうだろう。いち令嬢にすぎない私の意見なんて、政治も絡む政略結婚の前に無力なんだ。

「絶対に、嫌だ。私は私を大事にしてくれる人と結婚するんだ」

 自室に戻って決意を新たにする。

 そうだ、勉強してきたのはなんのため? 私が幸せになるため。パートナーとなる人と力を合わせて暮らしていくためだ。

 貴族令嬢の立場で恋愛結婚は無理だと分かっている。

 政略結婚で構わない。信頼も愛情も時間をかけて育てればいいのだから。

 でもミレトス公爵はいくらなんでも条件が悪すぎる!

 結婚すれば態度が改まると信じるには、私は少々疑い深かった。

 お金とか地位とかそんなものより、私は暖かい幸せがほしいんだ。

 その願いが叶えられないなら、結婚になんの意味があるのか。

 私は鏡台の引き出しを開けて、小さな石のペンダントを取り出した。私の瞳の色と同じ、紫の宝石の飾り。

 これは魔法の触媒。我が伯爵家秘伝の魔法。

 ペンダントを握りしめて、私はこっそり屋敷を出た。平民が着るような目立たない服に着替えるのも忘れない。

 そうして向かうのは、ミレトス公爵の屋敷。

 何としてでもこの婚約を止めてやる。……そう、相手の秘密を握って脅してでも!

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