フランダースの犬の原作を初めて読んだとき、主人公の少年ネロの年齢について特に気に留めていなかったのですが、改めて調べてみると重要な要素だと気付きました。原作の『A Dog of Flanders』では、ネロは物語の冒頭で11歳として描かれています。
この年齢設定は彼の境遇をより切なく感じさせるんですよね。まだ子どもながらに祖父の面倒を見、廃屋同然の家を守り、絵を描く夢を抱き続ける。15歳で終わる当時のベルギーの義務教育制度とも関わりがあり、彼が学校に通えなくなる展開にも深みを与えています。大人の責任を背負わされる子どもの悲しみが、年齢設定によって倍増していると感じます。