『NieR:Automata』は、人間の存在意義や社会的
不平をテーマにした傑作だ。アンドロイドたちが神に祈るように戦う姿は、単なるアクションを超えた哲学的深みがある。特にエンドEではプレイヤー自身が他のユーザーの犠牲によって救われる仕掛けが、利己主義への痛烈な批判になっている。
シナリオの妙は、2Bや9Sの個人的な怒りが、やがて世界全体の不条理へと拡大していく構成だ。戦闘中の会話から分かる機械生命体たちの歪んだ「家族愛」は、暴力の連鎖を考えるきっかけを与えてくれる。最後の選択肢でセーブデータを消すか迷うとき、ゲームというメディアだからこそ伝えられる感情が芽生える。