もう一作、現代日本文学の柔らかい視点を求めるなら'そして、バトンは渡された'をおすすめする。血縁や日常の中で育つ愛情の形が丁寧で、温度感のある筆致が魅力的だ。最後に涙腺が緩む物語が読みたいときには、'The Fault in Our Stars'を手に取るのもいい。どの作品も読み終えたあとに誰かに勧めたくなる力があるし、私自身何度も心の中で繰り返し再読してしまう。
『あいはぐ』の世界観を深掘りした作品で特に印象に残っているのは、主人公たちの高校卒業後の日常を描いた『After the Rainbow』です。作者が原作のテイストを完璧に再現していて、キャラクターの成長過程が丁寧に描かれています。
特に素晴らしいのは、原作では触れられなかった小さなエピソードを繋ぎ合わせて、新しい物語を作り上げている点。登場人物の些細な仕草や会話から、深い人間関係が感じ取れます。読後にはまるで続編を読んだような満足感がありました。