『Lost in Translation』のエンディングで流れる'The Jesus and Mary Chain'の'Just Like Honey'は、その代表例だ。ギターの反復と素朴な歌詞が、言葉にならなかった交流の余韻を引き取るように響く。画面の中で近づきかけては離れる二人を見ている立場だと、この曲は胸の奥にじんわりと温度を残してくれる。
映画『Call Me by Your Name』に流れる'Sufjan Stevens'の'Mystery of Love'は、その典型だと思う。透き通った声と繊細なギターが、見ている側の内面を静かに露わにする。登場人物たちのやり取りを外側から眺める立ち位置にいるとき、この曲は言葉にしづらい未練や羨望を代弁してくれる。
『恋は盲目』のサウンドトラックで特に心に残るのは、オープニングテーマの『Love is Blindness』です。U2のこの曲は、ドラマの暗く情熱的な雰囲気を完璧に捉えています。
歌詞の「愛は盲目」というテーマは、ドラマの複雑な人間関係と危険な恋愛を象徴しています。特に、主人公たちが理性を失って感情に溺れていく様子と、この曲の悲痛なメロディーが重なる瞬間は圧巻です。
サウンドトラック全体を通して、この曲が持つ重厚なギターサウンドとボノのヴォーカルは、視聴者をドラマの世界に引き込むのに最適な役割を果たしています。何度聴いても新しい発見がある、深みのある楽曲です。