誰もが経験したことがあるだろう、吐瀉物を排出した後のあの不思議な解放感。あれは単なる気のせいではなく、身体が危機モードから脱するための生理的反応なんだ。
嘔吐は自律神経の交感神経がフル活動している状態で、まるで戦闘モードのようなもの。終わると副交感神経が優位になり、急激にリラックス状態へ移行する。このスイッチの切り替わりが、あの『ホッとする感覚』の正体。『フight or flight』反応の終了を身体が感知する瞬間だ。
さらに興味深いのは、嘔吐時に分泌されるストレスホルモン・コルチゾールの急降下。あのすっきり感は、文字通り身体からストレス物質が排出された証拠でもある。生物学的には危険物質を排除したという達成感が、心理的な安堵感と連動しているのかもしれない。