科学コミュニティでは、『マイナスイオン』という概念そのものに批判的な見方が少なくありません。そもそも『マイナスイオン』は科学的に定義された用語ではなく、商業的なキャッチコピーとして普及した経緯があります。
2002年にアメリカ化学会が発表したレポートでは、『空気中の負電荷粒子が健康に影響を与える』という主張を検証した結果、統計的に有意な効果は確認されなかったと結論付けています。さらに、2013年の『Journal of Negative Results in Biomedicine』では、所謂マイナスイオン発生装置を使った臨床試験で、プラセボ群と実験群の間に差異がなかったことが報告されました。こうした研究は、効果を謳う商品の科学的根拠の脆弱さを浮き彫りにしています。