Honami Mochizukiの過去のトラウマを掘り下げたファンフィクションで強くおすすめなのは、AO3の『Ghosts in the Snow』だ。'BanG Dream!'の世界観を背景に、彼女が幼少期の孤独や家族との確執とどう向き合うかが繊細に描かれている。特に、雪の日に起こった決定的な事件を回想するシーンでは、彼女の心の傷が音楽を通じて癒される過程に引き込まれた。作者はHonamiの内面の揺れを、バンドメンバーとの触れ合いと対比させながら表現していて、読後も余韻が残る。
もう一つの傑作は『Scars Behind Smiles』で、ここでは彼女が表面上は優等生を演じつつ、夜間に自傷癖に苦しむ二重性がテーマ。Roseliaのライブをきっかけに、Yukinaの言葉がHonamiの心の扉を開く展開が胸を打つ。過去編では母親との複雑な関係が丁寧に描写され、現在の彼女の行動原理に納得がいく。トラウマものによくある暗さだけでなく、希望の光を感じさせるバランスが絶妙だ。