「首ったけ」という表現の響きは、まさに恋に夢中になっている状態を表していますね。この言葉の語源は古く、中世の武士の装束に由来するという説が有力です。鎧を着た武士が首の部分まで武装することから、『首まで浸かる』という意味合いで使われるようになったとか。
現代では、相手の魅力に完全に飲み込まれてしまったような、熱烈な恋愛感情を表現する際に使われます。『君に首ったけだ』と言えば、理性を失うほど夢中になっていることを伝えられます。面白いことに、英語の『head over heels』と似たニュアンスを持っていますが、日本語ならではの武家文化の名残が感じられるのが魅力です。
この表現が長く使われている理由は、そのインパクトにあると思います。首までどっぷりというイメージは、恋の深さを非常に具体的に伝えてくれます。最近の若者はあまり使わないかもしれませんが、漫画『のだめカンタービレ』で主人公が使っていたのを覚えています。