『This War of Mine』では民間人の視点で戦争を生き延びる過酷さが描かれています。空腹や病気で仲間が死んでいく中、倫理観を捨てて盗みを働かざるを得ない状況。夜ごとに資源を探しに行くたび、「これで誰かを殺してしまうのか」と胃が締め付けられる感覚がありました。ゲームシステムと心情がこれほど見事に連動した作品は珍しいです。
『NieR:Automata』の2Bや9Sは、プレイヤーに深い感情移入をさせるキャラクターとして有名です。彼らは戦争の道具として生み出され、運命に翻弄されながらも人間性を求める姿が胸を打ちます。特にエンディングに向かう過程で見せる儚さと強さの共存は、ゲーム体験そのものを哲学的な問いへと昇華させます。
一方、『The Last of Us Part II』のエリーとアビーの複雑な関係性も「可哀想」という感情を超えた深みがあります。復讐の連鎖に囚われながら、それでも生きようとする姿に、憎悪と哀れみの境界線が曖昧になっていく感覚は圧巻です。キャラクターの背景にあるトラウマが丁寧に描かれ、プレイヤーは単純な善悪では割り切れない感情に揺さぶられます。