『チェンソーマン』第二部の最新話で登場した『地獄の
鍛冶屋』が作る武器群は衝撃的だった。通常の武器概念を超越した生きた刃物や、使用者の感情に反応して形状を変える鎧など、従来の戦闘描写を刷新している。特に主人公が手に入れた『悲嘆の鎌』は、喪失感が強まるほど切れ味が増すという逆説的な仕様で、ストーリーのテーマと見事に連動している。
『ダンダダン』では民俗学的な魔除け道具が現代風にアレンジされ、主人公が霊障対策に悪戦苦闘する様子がコミカルに描かれる。神社の御札とドローンを組み合わせた『自動除霊機』や、妖怪の弱点を研究して開発された『おばけバスターキット』など、伝統とSFの融合が新鮮だ。キャラクターたちが試行錯誤しながら新アイテムを考案する過程が、読者の想像力をかき立てる。
武器というより『生きた伝説』と呼びたくなるのが『ワールドトリガー』の新型ブラックトリガーだ。従来の戦術を根本から覆す時間操作能力と、使用者ごとに異なる進化を遂げる特性が、戦闘シーンの予測不可能性を高めている。特に敵組織が開発した『逆輸入兵器』の登場で、世界観の深みが増した最新巻は必見だ。