根比べというのは、単なる力比べではなく、忍耐力と戦略の見せどころだと思う。特に『北斗の拳』のような作品で描かれる根比べは、肉体の強さだけでなく、精神的なタフさが勝敗を分ける。ケンシロウとラオウの最終決戦では、どちらが先に己の限界を認めるかが焦点だった。
現実のスポーツでも似たような局面がある。例えばマラソンでトップ集団が膠着状態になったとき、誰が最初にペースを上げるか、あるいは誰が我慢強く待つかで勝負が決まる。ここで重要なのは、相手の心理を読む力。無理に仕掛けると逆に消耗してしまうし、かといって待ちすぎてもチャンスを逃す。
根比べの醍醐味は、この緊張感の持続にある。『ハンター×ハンター』のグリードアイランド編で、ゴンとヒソカが睨み合ったシーンも印象的だった。一見何も起こっていないようで、実はお互いが相手の次の手を予測し合っている。こういう心理戦こそが、根比べの真髄と言えるだろう。