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関東平野で20年近く野菜作りをしていると、種籾の蒔き時は桜の開花が目安になることに気付いた。ソメイヨシノが散り始める頃、地温が安定してくるからだ。具体的には4月第1週から第2週がベストシーズンで、これより早いとハウスで保温する必要がある。
面白いデータがあるんだけど、種籾を水に浸す期間は積算温度100℃が目安らしい。つまり水温が20℃なら5日間、15℃なら約7日間浸す計算になる。この期間を守らないと発芽が揃わず、苗の生育にばらつきが出てしまう。
苗代の管理で重要なのは、昼間はしっかり日光に当て、夜間はビニールで覆って保温すること。特に育苗初期の寒の戻りには注意が必要で、私は天気予報をチェックする癖がついた。地域の先輩農家から『苗半作』という言葉を教わったけど、本当に苗の良し悪しで収穫量が決まると実感している。
苗作りは地域の気候と密接に関係しているね。北海道のような寒冷地では4月下旬から5月上旬が適期で、霜の心配がなくなるタイミングを見計らう必要がある。逆に九州や沖縄のような温暖な地域では3月中旬から下旬にかけて始めるのが一般的だ。
面白いことに、種籾の発芽には水温が大きく影響する。10℃以下の水に浸すと発芽が遅れるし、逆に25℃以上だと病気のリスクが高まる。だから、水温が15℃前後になる時期を見極めるのがコツ。地元の農家さんに聞くのが一番確実だけど、最近は自治体の農業指導所が発行する栽培カレンダーも参考になるよ。
種まきから田植えまで約30日かかることを考えると、田植え予定日から逆算して種まきの日を決めるのが賢いやり方。特に家庭菜園で挑戦するなら、市販の育苗箱を使うと失敗が少ないと感じる。
南信州の山間部では、雪解け水が田んぼに引ける時期が種まきの合図だ。標高500mを超えるこの地域では、平野部より2週間ほど遅い5月連休明けが適期になる。逆に、早蒔きすると苗が徒長して弱々しくなり、田植え後の活着が悪くなる。
興味深いことに、種籾の準備は前年から始まっている。収穫後の籾を乾燥・貯蔵する過程で発芽率が決まるからだ。地元の農協では毎年春になると種籾の消毒講習会を開いている。
育苗用の土づくりにもコツがあって、山土に籾殻くん炭を混ぜるのが定番。この配合が水はけと保温のバランスを良くする。小さなビニールハウスで育苗すると、昼間の温度上昇に要注意だと何度も失敗して学んだ。