寄生虫が宿主の行動を変える能力は、ゲーム『The Last of Us』のコーディセプス菌のようなフィクションを彷彿とさせますが、現実の研究はもっと複雑です。最近『Nature』に掲載された論文では、ハリガネムシがカマキリに水中へ飛び込ませる現象を脳神経レベルで解明。特定のタンパク質が宿主の光感受性を変化させ、自滅的行動を誘発するメカニズムが明らかになりました。
最新の研究では、人間のトキソプラズマ感染と精神疾患リスクの関連が注目されています。2016年の『Journal of Clinical Medicine』に掲載されたメタ分析によると、統合失調症患者の感染率は健常者より有意に高いことが判明。神経伝達物質であるドーパミンの産生を乱すメカニズムが、この関連性を説明する仮説として有力視されています。