'Rather' はしばしば好みや選択を強調します。例えば、'I would rather stay home' というと、外出するよりも家にいたいという強い個人の意思が感じられます。これに対して 'むしろ' は、二つの選択肢を比較した上で一方を選ぶというより客観的なニュアンスです。'外出するよりむしろ家にいたい' というと、状況や理由を考慮した上での判断という印象が強くなります。
また、'rather' は単独で驚きや強い感情を表すこともあります。'That's rather expensive!' と言えば、予想以上に高価だという驚きが含まれますが、日本語で同じ文脈で 'むしろ' を使うと違和感があります。このように、同じような場面で使えないケースがあるのも興味深い点です。
例えば、友人に食事の場所を提案する場面で、'I'd rather go to the Italian place' と言えば明確な意思表示ですが、日本語で 'イタリアンの方がむしろいいかも' と言うと、若干遠慮がちな印象を与えます。このように、言語によって表現の強さが異なるため、翻訳する際には単なる置き換えではなく、文脈に合わせた調整が必要です。
面白いことに、日本語では 'むしろ' が文章の流れを逆転させるような使われ方もします。'失敗したと思ったが、むしろ良かった' のような表現は、英語では 'on the contrary' など別の表現が使われることが多く、直接的な対応関係にありません。