音楽の細部に目を凝らすと、
ギャルゲのサウンドトラックは単なるBGM集以上の発見があると気づいた。僕はまずゲーム内で流れるシーンごとの曲名やトラック番号をメモする習慣をつけていて、これが宝探しの出発点になる。たとえば『CLANNAD』のように挿入歌と環境音楽の差異がはっきりしている作品は、テーマを辿ることで名曲に出会いやすい。
次にオリジナル版だけでなくアレンジアルバムやドラマCD、ボーカルのカラオケ版までチェックする。ある曲が別アレンジで化ける瞬間を何度も見てきたし、別演奏者のフレーズや音作りが一気に魅力を引き出すことがある。作曲者や編曲者の傾向を掴むと、似た作家の別作品に飛んでいくことも多い。
最終的には、プレイ当時の情感を思い出しながら聴くことを忘れない。場面と曲の結びつきを理解すると、単体では気づかなかった細かなメロディやコード進行が光って見えるようになる。こうして少しずつ自分だけの“名曲リスト”が育っていくのを楽しんでいる。