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鉢の置き場所選びが大菊の命運を分ける。日中はたっぷり日光に当て、夜間は街灯の光が当たらない暗い場所を確保する。菊は短日植物だからだ。9月以降は14時間以上の暗期が必要で、これを間違えると花が咲かない。ベランダ栽培なら段ボールで覆うなど、人工的に暗くする工夫も有効。温度管理も重要で、真夏は西日を避け、冬は凍結防止が必要。
大菊を鉢植えで育てるのは、繊細なバレリーナを育てるようなものだ。土選びが全ての始まりで、水はけの良さと保水性のバランスが命。赤玉土7割に腐葉土3割の配合が基本だが、菊の成長段階で微調整が必要だ。
毎日の観察がプロの秘密。葉の色や張り、土の乾き具合から、植物が発するサインを読み取る。水やりは「鉢底から流れ出るまで」が鉄則だが、冬場は控えめに。肥料は薄めの液体肥料を週1回、花芽が付き始めたらリン酸多めのものを選ぶ。
大菊の美しさを引き出す「仕立て方」には伝統的な技術が生きている。三本仕立てならば、5月に摘心して3本の枝を伸ばす。それぞれの枝に蕾が付いたら、中心の蕾だけを残す。花が咲き始めたら、雨や強い日差しから守るため、移動可能な鉢植えの利点を活かそう。花後は地際から10cm残して切り戻し、冬越しの準備に入る。
大菊栽培で見落としがちなのは「根詰まり」の問題。2年に1度は植え替えが必要で、鉢のサイズアップも忘れずに。植え替え時期は3月がベスト。根を1/3ほど切り詰める勇気も必要だ。支柱の立て方にもコツがあって、茎が太くなる前にしっかり固定すること。蕾ができたら、一番大きな頂点の蕾だけを残す「摘蕾」が美しい花を咲かせる鍵になる。
大菊の鉢植えで失敗したくないなら、病害虫対策を怠らないこと。アブラムシは春先から警戒が必要で、オルトラン粒剤を土に混ぜておくと予防になる。うどんこ病には重曹水が効くが、進行したら薬剤散布が必要だ。風通しの良い場所に置き、葉が密集しないよう心がける。雨の跳ね返りで病気が広がるのを防ぐため、マルチングも効果的。