『NieR:Automata』の2Bと9Sの関係性には深い考察の余地がある。自律型戦闘ユニットとして設計されながら、徐々に自我に目覚めていく過程で、自らの存在意義を問い直すシーンが胸を打つ。特に9Sが自己評価の低下から暴走に至る心理描写は、ゲームならではのインタラクティブな表現で伝わってくる。
エンディングまで辿り着くと、キャラクターの成長だけでなく、プレイヤー自身の価値観まで揺さぶられる仕掛けが秀逸だ。BGM『Weight of the World』が流れる最終局面では、虚無感を抱えていたキャラクターたちが仲間との絆で前を向き始める瞬間に立ち会える。