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Home / 青春 / (改訂版)夜勤族の妄想物語 / 3. 「異世界ほのぼの日記」107

3. 「異世界ほのぼの日記」107

Author: 佐行 院
2025-04-06 08:41:33

-107 王女の好み-

 主人のサービスで普段3本のウインナーフライが5本乗ったカレーとお代わり自由な山盛りのポテトサラダを完食して幸せそうな表情を見せるペプリに会計を済ませたクォーツが店の外で口に合ったかと尋ねる。

ペプリ「初めて食べたのに何処か懐かしさがあったカレーは見た目以上に優しくて、それでいて刺激的な辛さがあって美味しかった。それとポテトサラダも最高、大好物をもっと好きになれたよ。」

クォーツ「そうか、お前さんの好きなあの味に近かったか?」

ペプリ「うーん・・・、何か違う様な。」

クォーツ「そうか、一先ず帰ろうか。」

 その頃、メイスとのお茶会を終えた光は夕飯の支度を始めようとしていた。王女と古龍の話を聞いていたら食べたくなってきたのでカレーを仕掛ける事にした。どうやらメイスも同様に食べたくなって来たらしく、調理を手伝うと申し出てきた。ついでに気になっていた事を尋ねてみる事に。

メイス「そう言えば王女様はこの世界から出た事が無いはずなのですが言語的な問題は大丈夫なのでしょうか、古龍様が何処に向かわれたかによったら・・・。」

光「大丈夫ですよ、こっそりとですが王女様にも『自動翻訳』を『付与』しておきましたから。」

メイス「それなら安心ですね、もう今からカレーを作るのですか?」

 光は野菜の仕込みを始める為に冷蔵庫を開けて隅々まで材料を探した。

光「そうですね・・・、あれ?ごめんなさい、すぐには出来なさそうです。今見たら肉を柔らかくするためのある材料を切らしているみたいなのでゲオルさんのお店で買ってこないといけないみたいでして、すぐに買ってきますね。」

 光は『瞬間移動』でゲオルの店へと移動し、肉を柔らかくするための「ある材料」を購入してすぐに家に戻った。

メイス「お帰りなさい、早かったですね。えっと・・・、それで肉が柔らかくなるのですか?」

光「火を加える30分前から「これ」につけると柔らかくなるんですよ。」

 早速角切りにしていた牛肉を買って来た「ある材料」につけて冷蔵庫に入れなおした、その傍らで野菜の準備をしていく。

 「ある材料」につけてから30分経ったお肉を冷蔵庫から取り出して水気を取ると、鍋で油を熱して硬い物から野菜を炒めていく。光のカレーには定番の根菜類とは別にえのきだけとぶなしめじが入る、その2種類の茸と一緒に牛肉を入れると一気に炒めていった
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