検索
本棚
ホーム / 青春 / (改訂版)夜勤族の妄想物語 / 3. 「異世界ほのぼの日記」76

3. 「異世界ほのぼの日記」76

作者: 佐行 院
2025-03-18 09:54:54

-76 リンガルス-

 パルライは羽田からSDカードを受け取るとカメラに挿入しより強力な魔力を込め始めた。

羽田「あの・・・、パルライさん?」

デカルト「パルライはネクロマンサー、リッチの下で修業した魔法使いなんです。ネフェテルサ王国の警察署には今彼の師匠も来ているのですよ。」

 そうこうしているうちにパルライが作業を終え、一息ついた。

パルライ「よしっ・・・、終わりました。見てみましょう。」

 カメラの小さい映像を3人の大人が凝視する。

3人「こ・・・、これは・・・。」

 映像では黒い覆面をしたリンガルスと思われる人物がパソコンで何かを編集している。

デカルト「拡大出来たらな・・・。」

パルライ「やってみますか。」

 パルライが魔力を込め、パソコンの映像がくっきりと見えるまで拡大した。「首席入学者」の文字の下にある「梶岡浩章」の文字を消して「リラン・クァーデン」に変更していた。

パルライ「確定ですね。」

デカルト「待て、どこかへ向かうぞ。」

 覆面男は書類を印刷してそそくさとパソコンの電源を切ると部屋を出た。

羽田「この建物には魔学校長の部屋があったはずです、それと主要警備室。」

パルライ「そこに行きましょう。」

 3人はパルライの魔法で主要警備室に『瞬間移動』するとそこには警備員が3名いたのだが全員眠ってしまっていたので羽田が慌ててたたき起こした。

羽田「しっかりしろ、警備はどうしたんだ!!」

警備員「えっ・・・?痛た・・・、羽田さんじゃないですか。どうしてここに?」

羽田「首席入学者が何者かによって改ざんされてんだよ、しかもただ事じゃない!!首謀者の1人が義弘なんだよ!!」

警備員「何ですって?!大変じゃないですか!!ただ俺達は覆面をしていた奴が後ろから近づいてきてからどうやらずっと眠ってしまっていたらしく、記憶が無いのです。」

 こっそりと『審議判定』の魔法を使用していたパルライが首を縦に振る。

パルライ「本当の事を言っている様です。警備員さん、恐れ入りますが少し場所を開けて頂けませんでしょうか。」

警備員「あの・・・、失礼ですがどちら様ですか?」

羽田「バルファイ王国とダンラルタ王国の国王様方だ。」

警備員「申し訳ございません!!どうぞ!!」

パルライ「そ・・・、そんな身構えないで下さい。堅苦しいの苦手ですので。では、やりますよ。」

 パルライが魔力を流
この本を無料で読み続ける
コードをスキャンしてアプリをダウンロード
ロックされたチャプター
無料で面白い小説を探して読んでみましょう
GoodNovel アプリで人気小説に無料で!お好きな本をダウンロードして、いつでもどこでも読みましょう!
アプリで無料で本を読む
コードをスキャンしてアプリで読む