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第312話

Penulis: 冷凍梨
更衣室のようなプライベートな空間に、監視カメラを設置することは不可能だ。だが通常、出入りするのは私たち内部の人間に限られている。

もっとも、私がこうした結論に至ったのは、単なる推測ではない。理由は、私のロッカーの扉に書かれていた、あの血のように赤い【消えろ学術ビッチ】という八文字――その「インク」だ。

「青葉主任、ご覧ください。この文字は、手術室で使われている生体染色液で書かれたものです」私はロッカーの扉を指さし、低い声で言った。

青葉主任は驚いた表情を見せた。豊鬼先生は扉をじっと見つめ、すでに何かに気づいた様子だ。眉をひそめたまま、この時は一言も発しなかった。

看護師長が一歩前に出て、注意深く確認すると、驚いたように口を開いた。「本当だ……これはヘマトキシリン溶液ね。とうりで見覚えのある色だと思ったわ。こんなもの、外部の人間には手に入らない。やっぱり、やったのは内部の人間ですね」

「もし内部の人間だとすれば、これは厳正に対処しなければならない」青葉主任の表情はさらに重くなった。「同僚間の争いは性質が悪く、影響も極めて大きい。すぐに管理層へ報告します」

「ほら、やっぱり内部の人間じゃないですか!」桜井は勢いづいたようで、声がまた大きくなった。看護師長を一瞥してから、少しだけ声を落とした。「しかも、水辺先生を勝手に仮想敵にして、報復しに来た人だと思います……」

ほとんど、葵の名前を口にしかけている。

私は桜井を止めようと思った。だがその時、更衣室の入口から、聞き慣れた甲高い大声が響いた。「どういう意味なんですか、桜井看護師?桜井看護師が言ってるのって、まさかうちの葵のことじゃないでしょうね?葵がずっと水辺先生を仮想敵にしてるって言いたいのですか?それで、水辺先生のロッカーに――」

薔薇子だった。

振り返ると、怒りに満ちた顔の薔薇子だけでなく、その背後に立つ葵の姿も目に入った。

葵はもともと華奢でか弱い印象の子だ。ここ数日は明らかに気分も優れず、顔色も悪い。化粧もしておらず、素顔のままの小さな顔は、いっそう憔悴して見える。

薔薇子の言葉を聞いた瞬間、葵の丸い目が一気に赤くなり、潤んだ光がみるみるうちに瞳の縁に溜まり、ひどくかわいそうに見える。

唇を噛みしめ、必死に感情を抑えようとしているのが分かるが、口を開いた瞬間、か細い声にはすでに泣き声が混
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Komen (1)
goodnovel comment avatar
カナリア
アホばっかりだなぁ ホント仕事しない噂話や嫌がらせに精を出すことしかできない 優月もいつもはっきりしない もうグズグズしてて言葉にできないやら争う気がないやら馬鹿みたい 戦わないなら逃げろよ
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