Finding Love Abroad

Finding Love Abroad

last updateLast Updated : 2022-02-19
By:  Deborah TennysonOngoing
Language: English
goodnovel12goodnovel
10
2 ratings. 2 reviews
51Chapters
5.4Kviews
Read
Add to library

Share:  

Report
Overview
Catalog
SCAN CODE TO READ ON APP

Synopsis

Kiara Tennyson. It has always been her dream to go to the US. After her parent's death, an opportunity presents itself when she gets a chance to go there as an exchange student. She is funny, crazy, very loving, and has read too many books to know that she will find new friends, get into a fight on the first day of school with the queen bee and later teach her a lesson, and maybe find love. Reed Scott. Your typical cliche bad boy. His first love broke his heart causing him to change from loving to becoming cold. What do you think will happen when a bubbly and crazy person comes barging into his life and tries to change his cold demeanour? Why don't you read and find out? Join Kiara and be mistaken for a dog sitter, get into fights, prank the queen bee, fall on your butt in front of your new best friend, prank the whole school, take the bad boy shopping and most importantly find love abroad.

View More

Chapter 1

The Beginning

秋の夕暮れ。

 東京湾岸にそびえる如月グループ本社ビル。

 その最上階――社長室のガラス越しに、沈みゆく陽光が斜めに差し込んでいた。

 オレンジに染まる街並みが遠くまで続き、群青に沈み始めた空との境界線が、まるで世界の呼吸を止めたかのように静寂を支配している。

 その静けさの中、デスクに座る一人の女性がいた。

 如月結衣――如月グループ代表取締役社長。

 三十歳を過ぎたばかりの若きトップ。

 切りそろえられた黒髪が肩にかかり、凛とした横顔には一分の隙もない。

 光沢を抑えたシルバーグレーのネイルが、資料をめくるたびに淡い反射を放ち、その手元に知性と冷徹を宿していた。

 対して、革張りのソファには結衣の夫であり、副社長の如月悠真が座っていた。 紺のスーツに身を包み、足を組みながらスマートフォンをいじるその姿には、どこか所在なさと退屈が滲んでいる。

 時折、画面から顔を上げ、結衣の横顔を盗み見る。

 しかし彼女は一切視線を返さず、ただ淡々と資料に目を通すだけだった。

 この部屋の空気には、言葉にできない「温度の差」があった。

 夫婦でありながら、交わることのない二つの時間。

 愛が冷えたというよりも――

 もはや互いの心が、別々の惑星に漂っているような距離感。

 結衣がふと、ペンを置いた。

 静寂を破るように、彼女の声が落ちる。

「……ねえ、悠真。」

 柔らかい呼びかけだったが、そこには見えない刃が潜んでいる。

 悠真は一瞬、身構えたように顔を上げた。

「ん?」

 結衣は、ゆっくりと彼を見た。

 切れ長の瞳が、わずかに細められる。

「来週の出張の件。ちゃんと確認してあるのよね?」

 その声に、悠真の喉が小さく鳴った。

 出張――その言葉を聞いた瞬間、心臓の奥がわずかに跳ねる。

 彼の頭に浮かんだのは、会社の業務出張ではなく、

 “もうひとつの旅”――美咲との約束だった。

「も、もちろんだよ。ホテルも、交通も、全部手配済みだ。」

 言葉を繕うように笑いながら答える。

 だがその笑顔の奥では、別の鼓動が脈打っていた。

 結衣は短くうなずき、再び資料に視線を落とす。

 その動作は、まるで「追及する価値もない」と言っているように見えた。

 悠真はホッと息をついた――が、同時に、妙な胸の痛みが生まれた。

 彼女が疑っていないことが、逆に怖かったのだ。

 結衣は、彼を信じているのか。

 それとも、信じる価値さえ失ったのか。

 ――どちらにせよ、今の彼にはもう関係のないことだった。

 悠真のポケットには、会社の出張用とは別の航空券が入っている。

 目的地:那覇。

 同行者:佐伯美咲。

 社内でも一際明るく、男たちの視線を集める事務員。

 22歳。

 柔らかな髪と大きな瞳。無邪気な笑顔で甘えてくるが、

 その裏には確かな計算がある――そんな女だ。

 最初はほんの軽い気の迷いだった。

 残業の夜、資料室でふたりきりになったとき、

 彼女が小声で言った。

 「副社長って、意外と優しいんですね。」

 その言葉に、胸がくすぐられた。

 家庭でも職場でも「結衣の夫」としか見られない日々。

 プライドは満たされず、存在価値を見失っていた。

 美咲は、その隙間に入り込むように笑ってみせた。

 ――「二人で、どこか遠くに行きたいな。」

 その囁きが現実になったのは、一週間前だった。

 社の出張を装い、こっそり手配した南の島へのフライト。

 「仕事の疲れを癒す小旅行」――そう言い訳しながら、

 悠真は自分の行為を正当化していた。

 社長室の時計が19時を回る。

 結衣がようやく資料を閉じた。

「……今日は、もう帰りましょう。」

 短い一言で、彼女は立ち上がった。

 カツ、カツ、とヒールの音が床を打つ。

 悠真も立ち上がり、形式的に言う。

「そうだね。疲れただろ?」

 結衣は笑わなかった。

 ただ静かにバッグを持ち、ドアへ向かう。

 その背中には、何かを決意した人間の強さがあった。

 ――彼女の背中を見て、悠真は一瞬だけ罪悪感を覚えた。

 だが、その思いもすぐにスマホの通知音にかき消される。

 「佐伯美咲」からのメッセージ。

 《あと一週間ですね。楽しみです♡》

 帰りのエレベーターで、結衣が無言のまま横に立っている。

 その沈黙がやけに重く、息苦しい。

 悠真は気まずさをごまかすようにスマホをポケットに戻した。

 だが頭の中では、すでに南国の海辺が広がっていた。

 ――一週間後、美咲と過ごす青い時間。

 結衣のいない世界。

 誰にも縛られない、自由な男としての自分。

 それを思うだけで、口元が緩む。

Expand
Next Chapter
Download

Latest chapter

More Chapters

To Readers

Welcome to GoodNovel world of fiction. If you like this novel, or you are an idealist hoping to explore a perfect world, and also want to become an original novel author online to increase income, you can join our family to read or create various types of books, such as romance novel, epic reading, werewolf novel, fantasy novel, history novel and so on. If you are a reader, high quality novels can be selected here. If you are an author, you can obtain more inspiration from others to create more brilliant works, what's more, your works on our platform will catch more attention and win more admiration from readers.

reviews

Frost_1543
Frost_1543
Hello everyone. It is the author here. Thank you for giving my book a try. Let me know what you think. Jesus loves you. I love you. Have a great day ......
2021-11-19 15:46:47
0
0
MaidenRose7
MaidenRose7
amazing story. I want moreeeee
2021-11-19 14:54:24
1
0
51 Chapters
Explore and read good novels for free
Free access to a vast number of good novels on GoodNovel app. Download the books you like and read anywhere & anytime.
Read books for free on the app
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status