THE VIKING MAFIA (…And Mary, the Mother of God)

THE VIKING MAFIA (…And Mary, the Mother of God)

last update最終更新日 : 2025-01-12
作家:  Author Jay連載中
言語: English
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概要

“Born in blood. Sworn in blood. You enter alive, you leave dead!” He spat and shot Hunter. He walked out of the room with his soldiers without looking back after wiping out a whole family of five. There is a cough in the serene room of the dead…

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第1話

Chapter 1

私、榊原詩織(さかきばら しおり)と彼氏の井上優斗(いのうえ ゆうと)がウェディングドレスの試着に行ったその日、彼の女性アシスタントの前田有希(まえだ ゆうき)が、私が三か月も待ち続けたオーダーメイドのウェディングドレスを壊した。

すると彼はそのアシスタントの前にすっと立ちはだかり、淡々とした口調で言った。

「このドレスはもともと細工が多くて重いんだ。有希が持ちきれなかったのも無理はない。そんなに責め立てるなよ」

私は信じられない思いで彼を見つめた。

「優斗、これは私が三年間も楽しみにしてきた結婚式なの!このドレスをどれだけ待ったと思ってるの!」

優斗の顔に、かすかな苛立ちが浮かんだ。

「また作り直せばいいだろ。これじゃなきゃ駄目ってわけでもないんだから。

新しいドレスが仕上がったら、盛大な結婚式を挙げるって約束する」

私は口を開いた。

けれど、声は何ひとつ出なかった。

ただ、感覚のないままこくりと頷いた。

ウェディングドレスは、べつにこの一着でなければならないわけじゃない。

同じように、新郎だって、優斗でなければならないわけじゃない。

親友の加藤凛(かとう りん)は私が頷いたのを見ると、信じられないという目をした。

「詩織ちゃん、あの女の嘘にだまされないで!ほら、ここ、カッターで切った跡がこんなにはっきりしてる。どう見たってわざと――」

言い終える前に、店員が奥から出てきた。

凛は店員の手にあるブライズメイドドレスを見て、目を赤くした。

「ウェディングドレスがあんなことになってるのに、私、何をブライズメイドドレスなんて試着すればいいのよ……」

私はなだめるように彼女の肩を軽く叩いた。

「大丈夫、着てきて。結婚式に遅れは出ないから」

親友が離れると、そばにいた有希がすぐに言葉を継いだ。

「でも、ウェディングドレスをもう一着オーダーし直すとなると、少なくとも一か月はかかりますよね。たしか社長と奥さまの結婚式って、来週でしたよね?

全部、私のせいです。もっと気をつけていればよかったです……」

優斗はふっと笑って、淡々と言った。

「大したことじゃない。そんなに自分を責めるな」

大したことじゃない。

そんなに自分を責めるな。

私はその二つの言葉を心の中で噛みしめながら、顔を上げて優斗を見た。

彼は私から少し離れた場所に立っていた。その隣には有希がいた。

話すあいだ、彼の視線は終始有希に向けられていて、目元にはかすかな笑みさえ浮かんでいた。

そして、原形もわからないほど切り裂かれたあのウェディングドレスには、彼はこの店に入ってから一度も目を向けようとしなかった。

凛が試着を終えて出てきた。

私は目の前に立つ彼女を見て、今日初めての笑みを浮かべた。

「凛ちゃん、そのドレス、すごく似合ってる。

私の結婚式のときは、私が贈ったあのヘッドドレスを絶対に合わせてね」

凛はふんと鼻を鳴らし、ちらりと優斗と有希のほうを見やったが、何も言わなかった。

店員がまた何着か新しいウェディングドレスを持ってきて、試着を勧めた。優斗は近づいてきて、いつもの癖のように私のバッグを持とうとした。

私はその手を避け、バッグをそのまま床に置いた。

優斗は一瞬、面食らったように固まった。

私がカーテンを引いて間もなく、外から彼の声がした。

「正直、最初に選んでたあの一着は、君にはあまり似合ってなかった。

あれは体のラインの欠点が目立ってしまう。君にはマーメイドラインのほうが合ってる。

だから壊れたなら壊れたでいいだろ。大したことじゃない、そうだろ?」

私が答えないままでいると、優斗はカーテンをめくって中に入ってきた。

彼は私の背中のファスナーを上げながら、ひどくかすかなため息とともに言った。

「ただのドレス一着だ。

もっと大人になれよ。そんなに根に持つな」

もっと大人になれよ。

またその言葉だった。

有希が婚約パーティーの招待客リストを間違えて書いたときも。

婚約パーティーで酔いつぶれて、優斗にしがみついて離れなかったときも。

勝手に病院へ母の見舞いに行き、母のアレルギーの原因になるマンゴーを持っていったときも。

優斗はいつだってあの冷めた口調で、ひどくいい加減なその一言を口にした。

「有希はまだ新人なんだ。いろいろ不慣れなんだから、君はもっと大人になれよ」

私は抱きしめようとして近づいてくる優斗を押しのけ、そっと息を吐いた。

「出ていってくれる?」

優斗は黙って数秒、私を見つめた。

そして最後には頷き、後ろへ下がって出ていった。

「少し頭を冷やせ。

有希を送ってくるよ。このあたりは会社から遠いし、一人で帰るのは不便だろうから」

優斗が去ったあと、私は試着室のソファに崩れるように座り込んだ。ビスチェ部分の締めつけがきつくて、息がうまくできなかった。

そのとき、凛の声がした。

「優斗と、いったいどうなってるの?この結婚式、あなたたち、一年もかけて準備してきたんでしょ。

彼、いったい何を考えてるの?」

私は目を伏せ、身にまとった硬い生地を指先でなぞりながら、意識を一か月前の病院へと遡らせた。

あのとき、医者は母の危篤を告げた。母はベッドに横たわり、目には涙をいっぱいにためていた。
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レビュー

Lorraine Heeps
Lorraine Heeps
Book ended at chapter 18. Is there a second book to this one?
2024-09-26 01:54:47
1
0
Sumaya
Sumaya
Hi Author Are you planning on updating this novel ? Last update in March! Thanks
2023-09-30 13:00:26
2
1
27 チャプター
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