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第23話

Author: 不思議の国のアリス
智史の声は、低くかすれていた。

「響子……俺たちも、もうずいぶん年を取った。今さらだって分かってる。それでも、せめて一度だけ、やり直す機会をくれないか……」

会場の人々は声を上げて泣き、画面の向こうの視聴者たちも涙を流していた。

そのとき、洲人が顔を上げた。その声には、かすかな希望がにじんでいた。

「今日は、約束した1週間の最後の日だ。もし俺たちを許してくれるなら……この配信の会場に、来てくれないか」

その言葉が終わると同時に、すべての視線が入り口に注がれた。誰もが息を詰めて待っている。

1秒、2秒、3秒……

息を殺して10秒数えたところで、会場の扉がゆっくりと開いた。

シンプルな黒のロングドレスに身を包んだ響子が、静かに入ってきた。

響子は無表情だった。煌びやかな配信会場を冷ややかに見渡し、壇上の人々を眺めるその目は、まるで茶番劇でも見ているかのようだった。

「響子!」

洲人と脩平が同時に叫び、その顔に喜びが広がった。

宮近夫妻も興奮に全身を震わせ、とめどなく涙を流していた。

「響子、あなた……私たちを、許してくれるの?」

満子の声は震え、その目は期待に満
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