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ガンの親友と結婚式を挙げた元カレを捨てて、私はマフィアの王妃になった

ガンの親友と結婚式を挙げた元カレを捨てて、私はマフィアの王妃になった

By:  フロステッドキャベツKumpleto
Language: Japanese
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十年の月日を共に歩み、私はフェリックスと一緒に一歩一歩、マフィアの頂点まで登り詰めた。彼にとって私こそが、最も信頼する女になったはずだった。 だが彼は、私たちが血と知恵を絞って手に入れたアイランドを、私の親友リリアンの名で密かに名付けていた。 それは、リリアンが不治の病に侵され、最期の願いとして、自分の名前がついたアイランドでフェリックスと結婚したいと口にしたからだった。 フェリックスは全ての情報を封じ、誰にも私に真実を明かすことを禁じた。 だが彼は知らなかった。リリアンはその結婚式の様子を、最初から最後まで私にライブ配信していたのだ。 その夜、私は嗚咽が止まらず、気を失うまで泣き続けた。 一方で、フェリックスはリリアンとアイランドで夜を共にしていた。 私は血の海に倒れ、心臓発作に襲われ、息も絶え絶えになった。その時も、フェリックスはリリアンに付き添い、病院にいた。 五日後、私はマフィアの王、ハロルドのプロポーズを受け入れた。

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Kabanata 1

第1話

今夜は、私とフェリックスが付き合い始めてちょうど十年目の記念日だった。

本来なら、彼が私にプロポーズしてくれるはずの夜。でも、実際の私は、彼の宿敵であるドン・ハロルドと結婚の話をしていた。

「シルヴィ、俺と結婚したら、お前の世界には俺だけがいればいい。わかるな?」

プロポーズの返事をしてからというもの、ハロルドは数分おきにメッセージを送ってきて、念押しの確認をしてくる。

私が承諾の返事を送ると、すぐに彼の部下から十ページにも及ぶウェディングドレスのリストが届いた。どれも世界トップのデザイナーによるオートクチュールで、ダイヤモンドがふんだんにあしらわれていて、まさに一生物のお宝ばかりだった。

「これ全部、パリやミラノ、ニューヨークから特別にオーダーしたものだ。気に入ったのがあれば教えてくれ」

私が返事をしないでいると、数秒後にまたメッセージが届いた。

「もしどれも気に入らなかったら、三日後にイタリアで高級ブランドのオートクチュールショーがあるから、俺が直接連れて行く」

私は黙ってそのドレスたちを一つ一つスクロールしていった。やがて、ある一枚の写真で指が止まる。

淡いピンクダイヤが手作業であしらわれたロングトレーンのドレス、裾は三メートルにも及び、まるで王室の花嫁衣装のようだった。

私はそっと呟いた。「このウェディングドレスがいい」

そのとき、いつの間にか後ろにいたフェリックスが、「ウェディングドレス?ウェディングドレスって何の話?」と突然声をかけてきた。

彼はこちらをじっと見つめていた。いつもは冷静で凛としたその顔に、珍しく動揺の色が浮かんでいる。

私は彼が、私から結婚の話を振られるのを恐れていることを、なんとなく察していた。だからこその表情なんだと。

その時、私のスマホが鳴った。

画面を見ると、親友のリリアンからのビデオ通話だった。画面越しの彼女は顔色が真っ青で、唇には血の跡が残っている。

「シルヴィ、フェリックスに代わって……さっきまた吐血しちゃって、すごく怖いの……」

私がまだ何も言えないうちに、フェリックスが電話をひったくった。

「リリアン、大丈夫だ!すぐ行く、待ってろ!」

そう言うと、フェリックスは私を置き去りにしたまま、山頂の別荘にある唯一の車で走り去ってしまった。夜は深く、辺りには風の音しか聞こえない。彼は一度も私を振り返らなかった。

彼は知っていたのだ。今夜が私の誕生日で、ここで一緒に流れ星を見る約束をしていたことも。彼が「一生そばにいる」と誓ってくれたことも。

それに、私が過去に誘拐されて、暗闇の中で助けを呼べなかったトラウマが消えないことも、誰より知っていた。

それでも彼は、私を残してリリアンのもとへ行った。ためらいもなく、私を寂しい山の上にひとりきりにして。

何度も繰り返された裏切りの果てに、私の中のフェリックスへの最後の幻想が、この瞬間、完全に壊れた。

人を諦めるって、こういう気持ちなんだ。

再びスマホが鳴る。今度はハロルドから。

「シルヴィ、準備はいいか?明日迎えに行く」

私はもう、何の迷いもなく答えた。「一週間後、やるべきことを片付けたら、ラスベガスで結婚しよう」

ハロルドは一瞬黙ったあと、優しい声で言った。「わかった。待ってる。

もし何か困ったことがあったら、必ず俺に言え」
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