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第19話

Penulis: Raisaa
ヴィヴィエンヌの言葉は、決して思い込みだけではなかった。

彼女は理解している。

ディリアンが自分を必要としていることを。

でなければ、セレーネの背後で、あれほど長く関係が続くはずがない。

ヴェラは控えめに微笑むと、主の後に続いた。

ほどなくして馬車は、モロー伯爵家の邸宅の前で止まる。

屋敷に足を踏み入れた瞬間、柔らかな声が迎えた。

「まあ、ヴィヴィ。恋人のお見送りをしてからのご帰宅かしら?」

モロー伯爵夫人が、嬉しそうに目を細める。

ヴィヴィエンヌは顎を上げ、満足げに微笑んだ。

「さすがお母さん。はい、その通りです。しかも、謝罪の手紙までいただきましたの。贈り物付きで」

「贈り物ですって?」

伯爵夫人は身を乗り出す。

ヴィヴィエンヌは、ディリアンの書簡に添えられていた書類を差し出した。

それを開いた瞬間、伯爵夫人の目が大きく見開かれる。

「自動車?!」

驚愕の声が上がる。

「はい、お母さん。皇族しか所有できない特別仕様のものです」

「まあ、それは……」

伯爵夫人は胸に手を当て、感極まったように息を呑んだ。

「それほどまでに、あなたは公爵様にとって
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