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第534話

Autor: 北野 艾
「今夜は先約があるんだ。遠慮しておくよ」

「そう。じゃあ、また時間が合うときにでも」志帆はあっさりと引き下がった。

その時、タイミングよく彼女のスマートフォンが着信を告げた。

ディスプレイに表示された柊也の名前に、志帆の声色が甘く柔らかなものに変わる。「もしもし、柊也くん?うん、今終わったところ」

「ええ、手応えはバッチリ」

「わかったわ、すぐに行く」

通話を終えると、志帆は悠人に軽く手を振って去っていった。

悠人もまた、彼女を見送ると、高村教授のもとへ向かうべく踵を返した。

美穂は志帆の隣に並びながら、先ほどの光景を蒸し返した。「ねえお姉ちゃん。やっぱり神宮寺さん、相変わらずお姉ちゃんにベタ惚れじゃない?ずっと目で追ってたもん」

志帆はふふっと淡く笑っただけで、特に気にも留めていない様子だった。

悠人が高村教授の研究室に近づくと、中から教授たちの話し声が漏れ聞こえてきた。どうやら今日の独自試験の答案について議論しているらしい。

「この論文、非常に質が高いですね!ここで展開されている『ブラックボックス投資理論』、実に斬新で興味深い!研究する価値が十分にありますよ」
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maasa16jp
ブラックボックスは詩織の発案よね 高村教授はわかってるから持ち帰って精査するんだよね 明日の更新で結果がわかってほしい ギャフン渇望です!
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