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第1215話

Auteur: リンフェイ
車を運転していた人物とは樋口琴音だ。

彼女が運転している車は東美乃里のものだった。彼女は琴音が星城にいる間、その車を貸しているのだ。

美乃里は心の底から琴音を気に入っていて、なんとしても琴音と隼翔をくっつけようとしていた。琴音のほうは隼翔にアプローチすることはそんなに焦らず、時間があれば美乃里を気晴らしに連れ出していた。それで美乃里はさらに琴音のことが好きになっていったのだった。

先に将来の義母である美乃里を攻略しようというわけだ。

琴音のさっきの言葉を聞いて、美乃里は車の窓の外へ目線を向けた。琴音の車は走行中で後ろにも多くの車が続いていたから、急にブレーキを踏んだり、減速したりすることはできなかった。美乃里が言われた方向を向いた時には、かなり距離が離れてしまっていた。

しかし、母親はやはりちらっと見ただけでも自分の息子かどうか判断ができた。

「隼翔だったわ」

美乃里は迷いなくそう断言した。

「隼翔さんとお話していた女性はどなたなんでしょう?」

美乃里ははっきりと唯月を確認することができなかった。「琴音ちゃん、前方にある信号でUターンができるわ。車線を変更していったいあの女性が誰なのか見に行ってみましょう。

彼女の息子は親族や商談相手以外に、異性と交流することはほぼゼロだ。そのせいで今彼がまだ独身なわけだが。

美乃里は息子の顔にある切られた傷痕がみんなを恐怖にさせると思っていた。

それが彼が独身でいる原因なのだろう。

「わかりました」

琴音もその女性がいったい誰なのか知りたかったのだ。

隼翔は今彼女が狙っているターゲットである。彼ら樋口グループは星城でもビジネスを展開したいと考えている。もし、彼女が東隼翔と結婚することができれば、樋口グループに大きく貢献することができる。

琴音と隼翔が協力し合えば最強のペアになるはずだ。

彼女は隼翔のように家柄に頼らずに自分の力だけで成功し、男気溢れる人をとても高く評価していた。顔には確かにはっきりとした傷があるが、それもとても気に入っているのだ。

隼翔は車から降りて唯月と話しているところを母親と琴音に目撃されていたとは全く気づかなかった。

彼は唯月に尋ねた後、陽の頭を撫でて抱き上げたいと思ったが、やはり拒否されてしまったので、諦めるしかなかった。

「ちょっと用事があって出かけたんですけど、そ
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