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第1328話

作者: リンフェイ
確かに多くのドレスのデザインはこのようなものだが、彼ら結城家の男たちは好きではないのだ。

自分の愛する女性の肌はしっかりとガードし、腕でさえも他人に見せたくない。

この時の咲の姿は、誰が見ても男たちの欲望を駆り立てる姿だった。

「柴尾お嬢様は、今夜は非常にお美しいですね」

辰巳はそう褒めた後、すぐに咲から視線を戻し、柴尾夫妻に向かって言った。「柴尾社長、夫人、ちょっと知り合いを見かけたので、先にあちらに挨拶してきます。みなさんはどうぞお入りください。もう多くの社長たちが来ていますよ」

「失礼いたします」

正一は礼儀正しくそう言った。

さっき辰巳が咲を見た時、正一は辰巳が驚いた目をしているのに気づいた。しかし、辰巳もただちらりと彼女を見ただけで、褒め言葉をひとこと述べただけで、もう見ることはなかった。咲の虜になった様子ではなかった。

正一は、もし咲が辰巳を虜にしてしまえば、咲を彼のもとへ送り込み、辰巳に鈴を助けてもらうよう口添えをしてもらおうと思ったのだ。唯花は自分の親戚である彼に免じて、絶対に鈴を許してくれるはずだからだ。

しかし、残念だ。

今夜こんなに美しい咲でさえも、辰巳の心を奪うことはできなかった。

だから彼らの元の計画通り、咲をこの場にいる小松家の誰か男にあてがい、利用するしかない。とにかく小松家で発言権のある人物でなければならないのだ。

小松家と結城家は深い繋がりがある。

小松家が開催するパーティーには、結城家の御曹司はみんな出席する。それだけでも、両家の関係は他人が想像するより、ずっと深いものだとわかる。

柴尾夫妻は、今夜、この小松家の人間に頼って、結城家の間に立ってもらい鈴を助ける作戦だったのだ。

辰巳が去った後、柴尾家の三人は、ホテルのスタッフの案内でホテルの中へ入って行った。

辰巳はさっきただの口実を作って柴尾一家から離れたのだが、この時、本当によく知った相手に出くわしたのだった。

悟が彼の婚約者である明凛を連れてやってきたのだ。

悟の車もホテルの前に止まった。彼と明凛は先に車を降り、運転手に車を駐車場へ止めるよう言った。

いつもは自分で車を運転してくる悟だが、今夜は運転手に頼んでいた。パーティーでは酒を飲むから運転をするわけにはいかない。

悟は今まで通り、相変わらずのイケメンっぷりである。明凛も綺麗に着飾り
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