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第1994話

作者: リンフェイ
茂は黙ってしまった。

彼はそうだとも、そうではないとも言えなかった。いっそ何も答えないことにしたが、黙っているのは、つまり黙認したと思われてしまうことに全く気付いていなかった。それで、玲が実は女だという事実を奏汰にさらに確信付けさせることになってしまった。

「君は男性のほうが好みなんじゃないのかね?」

茂はわざとそう尋ねた。

奏汰は笑った。「もし、玲さんが本当に男なら、つまり私は男性が好みだということになります。それは玲さんがどちらの性別なのかによって変化しますね」

茂はまた黙ってしまった。

茂は奏汰にどうやって「長男」が女であると知ったのか尋ねたくてたまらなかった。しかし、そんなことを聞いてしまえば、玲が女であると暴露することになってしまう。それを娘が知れば、絶対に喧嘩になる。

「君たち若者同士の事だから、自分たちで決めたらいいと思うよ。私たち年寄りはもう口を挟まないさ」

茂はただこのように誤魔化しておくしかなかった。

奏汰は笑って言った。「茂さんと弥和さんはうちの両親と同じで、とても開放的な考え方を持っていますね。いつか時間がある時、お二人を琴ヶ丘に招待します。両
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