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第842話

Auteur: リンフェイ
神崎玲凰に家まで来させるわけにはいかなかった。

玲凰は理仁が唯花の自由を奪っていることを知らない。恐らく唯花も玲凰に助けを求めようとも考えが及んでいないはずだ。もし、玲凰が理仁に会いに来たら、現状がばれてしまう。

他の人間であれば、理仁もどうでもよかった。

しかし、神崎詩乃と玲凰の親子は軽視することなどできない。

しかも詩乃は唯花の実の伯母である。彼女は唯花の親族で年長者なのだ。

だから唯花を自由にさせる理由も資格も詩乃にはあるのだ。

「わかった、神崎社長にはそう伝えておく」

悟はそう言い終わるとすぐに電話を切ってしまった。もしこれ以上ちんたらしていたら、理仁がまた彼にどうすればいいか尋ね始めるかもしれないからだ。

悟の意見を俺様の理仁が聞き入れるわけもないのだから、どうしろというのだ?

理仁はそれからすぐに瑞雲山邸を後にした。彼は渡辺に唯花に朝食をしっかり食べさせるよう伝言を残した。

彼がいない隙に唯花が逃げ出すのを防ぐために、ボディーガードの半分を屋敷に残していた。

そして四十分後。

結城グループの社長室。

理仁と玲凰はちょうど同じくらいのタイミングでオフ
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