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第5話

Auteur: 落月
画面に映った母は、ゆっくりと話し始めた。「明日香の妹、今日子はね、とても悪い子で、しかも馬鹿だったんだ」

「だから私も父さんも、今日子のことが大嫌いだった。一方で、明日香のことは心から愛していた」

「昔、明日香が今日子を連れてお菓子を買いに行ったとき、今日子は帰ってきてから、姉が万引きしたって言って、明日香のポケットからチョコレートを取り出したんだ」

「そのとき私は今日子を叩いて、『馬鹿!明日香は賢いのに、お前はなんて愚かなんだ』と叱った」

この告白に、視聴者たちのコメントが一斉に飛び交い、驚きが広がった。

すると、明日香は母を制止しようとした。「お母さん!どうかしてるよ!頭がおかしいんじゃないの!」

「パシッ!」

画面越しに、母が姉に平手打ちを食らわせた。母はこれまで一度も明日香を叩いたことがなかったため、

明日香はその場で動揺して固まった。

「お前を叩くべきだったのは、あの万引きのときだったんだ!」

視聴者たちのコメント欄は静まり返り、明日香は怒りに満ちた表情で母を睨みつけたが、母はそのまま画面に向かって続けた。

「今回の一連の出来事は、すべて明日香がやったこと。私も一時の迷いで、明日香がこの騒動を利用して、さらにフォロワーを集めてお金を稼ごうとするのを助けてしまったの」

私は画面を見つめながら、母がすべての真実を語るのを、呆然と見ていた。

その後、画面越しに明日香が怒声を上げ、父と明日香が母を抑え込む様子が映り、ライブ配信は突如終了した。

彼氏が私をソファから立ち上がらせ、「行くぞ、急いで家に戻ろう」と言った。

でも、私は彼の手を振り払った。

「これは全部、彼らの計画だよ。行かない方がいい!」

彼は焦りながら私を見つめ、「もう警察に通報したんだ!さっきのおじさんの様子だと、おばさんに何か危害を加えるかもしれない」と言った。

「警察が介入してるなら、なおさら関係ない」と私は答えた。

幼い頃から、両親は私のことを「バカだ」と嫌い、万引きした姉を「頭がいい」と褒めていた。私がきれい好きであることさえ、彼らは「神経質すぎる」と言って軽蔑した。

今さら、母が私を助けるわけがない。きっと、何か裏があるに違いない。

その夜、私は部屋に戻り、すぐに深い眠りに落ちた。彼氏は、私の母の安全を確認するまでずっと起きていたが、ようやく安心して
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