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第96話

작가: 星柚子
「奈穂ちゃん、これ見てよ!」君江は突然、タブレットを彼女の前に突き出した。

画面には、政野の絵画展のプレリリース用ポスターが表示されていた。

画面の中央には未完成の肖像画があり、女性の横顔だけが描かれていた。右下には非常に小さな文字で「N.H.へ」と書かれている。

「これ、どう見てもあなたじゃない!」君江は言った。

「それから『N.H.』……『なほ』じゃない?」

奈穂は眉をひそめた。

このプレリリース用ポスターは、ネット上でかなりの議論を呼んでいた。

【N.H.って誰なんだろう?】

【まさか政野さんが好きな人?】

【政野さん、恋人できたのかな?】

【誰なんだろう?気になる】

ネット上の様々な憶測に対し、政野は一切返事をしなかった。

「こんなことして本当に大丈夫なの?」君江は眉間にしわを寄せた。

「正直この横顔、奈穂ちゃんのことを知ってる人なら、誰でも一目で分かるよ」

ポスターの横顔の線は柔らかく、目尻の曲線は奈穂のいつもの表情とそっくりで、耳たぶにある小さなほくろまで鮮明に描かれていた。

君江は、勢いよくタブレットをテーブルに押し付けた。口元からこぼれ落ち
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