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第948話

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遥の言葉は、月子が抱いていた彼女への印象と完全に一致していた。

当時、自分が融通の利かない性格だったかどうかはさておき、今の状況から過去を振り返ってみると、もしもの話、遥には本当に自分を止めてほしいと月子は思う。

ここ数年、月子は父の成一と顔を合わせる機会がほとんどなかった。母が研究のためにJ市に行ってからは、自分のことは自分でやるのが当たり前になっていた。

結局のところ、若さゆえに道を外れそうになったあの頃の彼女に欠けていたのは、手綱を引いてくれる存在だったのだ。

洵が最初、何に対しても不満を爆発させ、話が通じないほど荒れていたのも、叱ってやる人がいなかったからだ。

今は月子がかろうじて軌道修正させたが、そうでなければ、洵は野放図に育っただろう。

会社では独断専行のワンマン経営者になり、陽介とも決裂していたかもしれない。

洵の性格に問題があるように、月子自身も過ちを犯していた。

当時の彼女は何かすがるものを求めていたし、初めての恋にのめり込みすぎて、自分を見失ってしまっていたのだ。

もしあの時、本当に遥がそばにいてくれたなら、きっと良い影響を与えてくれるはずだ。

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