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第948話

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遥の言葉は、月子が抱いていた彼女への印象と完全に一致していた。

当時、自分が融通の利かない性格だったかどうかはさておき、今の状況から過去を振り返ってみると、もしもの話、遥には本当に自分を止めてほしいと月子は思う。

ここ数年、月子は父の成一と顔を合わせる機会がほとんどなかった。母が研究のためにJ市に行ってからは、自分のことは自分でやるのが当たり前になっていた。

結局のところ、若さゆえに道を外れそうになったあの頃の彼女に欠けていたのは、手綱を引いてくれる存在だったのだ。

洵が最初、何に対しても不満を爆発させ、話が通じないほど荒れていたのも、叱ってやる人がいなかったからだ。

今は月子がかろうじて軌道修正させたが、そうでなければ、洵は野放図に育っただろう。

会社では独断専行のワンマン経営者になり、季陽とも決裂していたかもしれない。

洵の性格に問題があるように、月子自身も過ちを犯していた。

当時の彼女は何かすがるものを求めていたし、初めての恋にのめり込みすぎて、自分を見失ってしまっていたのだ。

もしあの時、本当に遥がそばにいてくれたなら、きっと良い影響を与えてくれるはずだ。

黙り込んでいる月子を見て、遥が「何考えてるの?」と尋ねた。

「あなたの言ったことを考えてるの」と月子は答える。

「感動しちゃった?」

遥が調子に乗って聞いてくる。

月子は口の端を少し上げ、彼女の思い通りにはさせまいと言い放つ。

「絶交してたかもしれないわよ」

その言葉のどこがツボに入ったのか、遥はしばらく笑ってから「子供っぽいんだから」と突っ込んだ。

月子は言い返すのも面倒だが、その口元は楽しげに綻んだ。

子供たちをフリーリ・レジデンスに送り届けると、隼人は迷わず月子の車に乗り込んだ。

彼が当然のように運転席に座ったため、月子は後部座席へ追いやられる形となり、遥と並んで夕食へと向かうことになった。

隼人の運転は安定していた。

彼が連れて行ってくれたのは、一般には公開されていない隠れ家的な店だ。検索してもヒットせず、常連客の紹介でしか電話番号を知ることができない、完全予約制の店だ。

隼人が事前に予約を入れていたため、到着するとすぐに夕食が始まった。

供されたのは、体に優しい旬の食材を使った和食のコースだ。盛り付けも味も、すべてが一流だった。

食事中、遥は未来の
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