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第1233話

Author: 木真知子
陽汰は悠然と歩み寄り、樹の傍らに立つと、昭子を冷ややかに見下ろした。

「俺も医者だ。こういう健康診断の報告書が、どれほどプライバシー性の高いものかはよく分かってる。少しでも職業倫理がある医師なら、患者本人以外に、こんな機密資料を渡すことは絶対にない」

そう言ってから、彼は口角をわずかに吊り上げた。「つまり......昭子さん、お前は当時の主治医を買収したんでしょう?だったら、その良心の欠片もない医者も一緒に押さえたらどうです?二人まとめて処理すれば、証人もそろう」

樹は整った眉をわずかに寄せ、深くうなずいた。その様子を横目で見た陽汰は、了承を得られたことが嬉しくて、胸の奥が思わず弾む。

「まあ、このイケメンはどちら様?」

「高城家のお嬢様のナイトってところじゃない?」

――ナイト?陽汰は内心で盛大に白目を剥いた。誰がナイトだ。首を護るの間違いだろ。俺は人のものを使って人情を張るんだ。

「医者じゃない!医者とは関係ない!」

「証人」という言葉を聞いた瞬間、昭子は完全に耐えきれなくなり、悲鳴のように叫んだ。

「どういう意味?お前が持ってる診断書、医者から手に入れたんじゃな
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